Yuri Matsuzaki, flutist jp/en
現代音楽を専門として演奏活動をヨーロッパ全土で行っている、ゆりさん。日本からドイツへ引っ越してきて早5年。東京芸術大学を卒業後、ドイツ、ライプツィヒにある、音楽大学Hochschule fur Musik und Theater (HMT) にて修士号、並びにマイスタークラッセを修了した彼女は現代音楽の中でもとても難しい、New Complexity(新しい複雑性)の音楽を持ち曲に、2014年にはEnsemble Modern Akademieでもご活躍されました。この9月からHMT、そしてアナベルグの学校で講師をしつつ、コンサート活動に忙しく毎日を過ごしている、彼女のこれまでの音楽人生とこれからの活動についてお話を伺いました。
ーフルートを吹くようになったきっかけを教えてください。
お姉ちゃんが部活で吹いてて、それを見てフルートを吹くようになりました。真剣にやり始めたのは15歳のときです。当時は指使いもすらわからなかったのですが、一生懸命練習して、高校は音楽高校へ進みました。フルートを始めて間もなかったのですが、どうしても音楽の道に進みたくなっちゃって。長いこと3/4と6/8拍子の違いがわからなかったくらいなんです。
ー今ではFerneyhoughなどのNew Complexityと称されるスタイルの曲をたくさん演奏されてらっしゃるのに、想像つかないですね。
きっと始めたのが遅かった分、抵抗なくすんなりと現代音楽に入っていけたのだと思います。でも悩んだ時期もあって、実は高校を3年生の時に中退していて。最終的にはやっぱり、フルートしかないなって思って、大検を受けたあと、東京芸大を受験しました。
お姉ちゃんが部活で吹いてて、それを見てフルートを吹くようになりました。真剣にやり始めたのは15歳のときです。当時は指使いもすらわからなかったのですが、一生懸命練習して、高校は音楽高校へ進みました。フルートを始めて間もなかったのですが、どうしても音楽の道に進みたくなっちゃって。長いこと3/4と6/8拍子の違いがわからなかったくらいなんです。
ー今ではFerneyhoughなどのNew Complexityと称されるスタイルの曲をたくさん演奏されてらっしゃるのに、想像つかないですね。
きっと始めたのが遅かった分、抵抗なくすんなりと現代音楽に入っていけたのだと思います。でも悩んだ時期もあって、実は高校を3年生の時に中退していて。最終的にはやっぱり、フルートしかないなって思って、大検を受けたあと、東京芸大を受験しました。
ー高校をやめるにあたって、ご両親の反対とかはなかったのですか?
特に反対はなかったですね。好きなようにしたらって感じでした。ただ、その分、自分で責任をとるようにっていうのは言われてましたね。
ー現代音楽との出会いはなんですか?
高校時代の先生が芸大講師の木ノ脇道元先生を紹介してくれたのがきっかけです。彼は現代音楽を主に弾いている方で、コンサートに行くと現代音楽ばかりのプログラムだったので、ごく自然に現代音楽に馴染んでいきました。
ー芸大時代は、木ノ脇先生に師事なさっていたとなると、大学入ってからはずっと現代音楽を中心に演奏されていたのでしょうか?
そんなこともなかったですね。やっぱりコンクールとか受けないといけないなっていう思いがあって、スタンダードもちゃんとやってました。その流れで、大学4年の時に、始めてヨーロッパのコンクールに出たんです。そのとき、世界の壁を感じたというか、音色の違いとか目の当たりにして、ヨーロッパに来て勉強しなければ、という思いが芽生えました。その後、ライプツィヒの先生に出会って、2011年に引っ越してきてからはドイツを中心に活動しています。
ーこれからの演奏活動で精力的にやっていきたいことはありますか?
元々、尺八の演奏や能などが好きだったんですね。ドイツへ来てから、ヨーロッパの曲をたくさん勉強したので、なおさら、湯浅譲二や、武満徹などの日本の作曲家の曲を演奏すると、すごく懐かしく感じるんです。故郷に戻ってきたというか。だから、自分の心の中の一番原始的な所から出てくるそういった日本の心というものを、いかにフルートで表現出来るかを追求していきたいです。それを表現して、違う文化圏から来た仲間達とも共有し感動することが夢ですね。
日本の作曲家の曲は、息の音だったり、フルートを使ったノイズの奏法が特殊奏法っていう感覚でなく、自然に吹ける気がします。例えば湯浅譲二さんの曲とかって、日本人の根底の部分を引きだして音にしている感覚があるのですが、それってある意味究極の音だと思うんですね。実はFerneyhoughの音楽にも同じものを感じていて。彼の作曲法は自分の限界へのチャレンジを通して、究極の音を追求していると思うんです。きっとベースが一緒だから、私にはすごく身近に感じられて、自然に演奏できるのだと思います。
特に反対はなかったですね。好きなようにしたらって感じでした。ただ、その分、自分で責任をとるようにっていうのは言われてましたね。
ー現代音楽との出会いはなんですか?
高校時代の先生が芸大講師の木ノ脇道元先生を紹介してくれたのがきっかけです。彼は現代音楽を主に弾いている方で、コンサートに行くと現代音楽ばかりのプログラムだったので、ごく自然に現代音楽に馴染んでいきました。
ー芸大時代は、木ノ脇先生に師事なさっていたとなると、大学入ってからはずっと現代音楽を中心に演奏されていたのでしょうか?
そんなこともなかったですね。やっぱりコンクールとか受けないといけないなっていう思いがあって、スタンダードもちゃんとやってました。その流れで、大学4年の時に、始めてヨーロッパのコンクールに出たんです。そのとき、世界の壁を感じたというか、音色の違いとか目の当たりにして、ヨーロッパに来て勉強しなければ、という思いが芽生えました。その後、ライプツィヒの先生に出会って、2011年に引っ越してきてからはドイツを中心に活動しています。
ーこれからの演奏活動で精力的にやっていきたいことはありますか?
元々、尺八の演奏や能などが好きだったんですね。ドイツへ来てから、ヨーロッパの曲をたくさん勉強したので、なおさら、湯浅譲二や、武満徹などの日本の作曲家の曲を演奏すると、すごく懐かしく感じるんです。故郷に戻ってきたというか。だから、自分の心の中の一番原始的な所から出てくるそういった日本の心というものを、いかにフルートで表現出来るかを追求していきたいです。それを表現して、違う文化圏から来た仲間達とも共有し感動することが夢ですね。
日本の作曲家の曲は、息の音だったり、フルートを使ったノイズの奏法が特殊奏法っていう感覚でなく、自然に吹ける気がします。例えば湯浅譲二さんの曲とかって、日本人の根底の部分を引きだして音にしている感覚があるのですが、それってある意味究極の音だと思うんですね。実はFerneyhoughの音楽にも同じものを感じていて。彼の作曲法は自分の限界へのチャレンジを通して、究極の音を追求していると思うんです。きっとベースが一緒だから、私にはすごく身近に感じられて、自然に演奏できるのだと思います。
11月にはライプツィヒを拠点とした、現代音楽のアンサンブル、Tempus Connexとして中国での演奏会を行ったゆりさん。12月にはウクライナのキエフで行われる音楽祭、Kiev Contemporary Music DaysでFerneyhoughフルートソロ全曲演奏会を控えています。コンサートの詳細は近日中に公開されると思いますので、こちらをチェックしてみてください。
website: http://www.kecmp.eu/t
Facebook: https://www.facebook.com/newmusicdays
今後の彼女の活動から目が離せませんね!興味深いお話をどうもありがとうございました!
Photography & Interview by Michiko Saiki
November 17, 2016
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今後の彼女の活動から目が離せませんね!興味深いお話をどうもありがとうございました!
Photography & Interview by Michiko Saiki
November 17, 2016